◎クーパー、メイヨー、メッチェンバウムの違い
そもそも剪刀は基本的には
- 刃先が鋭いか、丸みを持った鈍か
- 刃がまっすぐか、曲がっているか
- 柄が長いか、短いか
の3点で分類される
直剪刀は主に体表で用いられ、腹腔内で使用されることはほとんどない。
刃先が鋭の直剪刀は皮膚縫合糸やドレーンを切るときなどに使用される
曲剪刀は刃の曲面と組織の間にスペースができるので、切離する組織を視認しやすい
曲剪刀で頻回に使用されるのは、クーパー、メイヨー、メッチェン
クーパー
先端が曲がっており、先端は丸みをもっている
糸切りバサミ
メイヨー
先端が曲がっており、先端は丸みをもっている
クーパーと同様に、組織の切断や鈍的剥離、縫合糸を切る
クーパーよりも先端が細くなっているため、術中操作に使用する
メッチェンバウム(メッチェン)
全体が細く長く、刃がやや薄く、先端が丸みをもっている
刃先近くで軽く曲がっている
微細な組織の剥離や切離
メッチェンは剥離のための剪刀なので、硬い組織や糸を切らない
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